太陽系から最も近い恒星プロキシマに第2の惑星候補が見つかる

太陽系の最も近くにある恒星「プロキシマ」は、太陽と比べて小さく低温の赤色矮星で、2016年に惑星「プロキシマb」が発見されています。今回アメリカで開かれた会合で、2つめの惑星候補「プロキシマc」の発見が報告されました。


発見は米カリフォルニア大学バークレー校で4月11日から12日にかけて開かれた「ブレイクスルー・ディスカッス2019」の中で公表されました。この会合は地球外生命探査を総合的に取り扱う「ブレイクスルー・イニシアチブ」プロジェクトが開いたものです。同プロジェクトはプロキシマを含む赤色矮星に惑星を探す研究を支援しています。

プロキシマは太陽系から4.24光年の距離にある小さく暗い恒星で、2016年に見つかった惑星プロキシマbは惑星表面に水や生命が存在するハビタブル(居住可能)惑星かもしれないとして注目されています。今回見つかった惑星候補は、そのはるか外側の軌道にあると見られています。

科学ジャーナリストのLee Billings氏はツイッターに発表の様子を投稿しています。

プロキシマcは主恒星プロキシマの視線速度(奥行き方向の速度)が周期的に変動することを利用して見つけられました。この方法はプロキシマbの発見に用いられたのと同じものです。

視線速度の観測データから既に知られている惑星プロキシマbと恒星本体に由来する変動を取り除いたところ、振幅1.3m/s、周期1900日の変動が残りました。これは質量が地球の6倍以上の惑星が1900日周期でプロキシマを周回している可能性を示しています。

仮に惑星が実在すれば、軌道半径は1.5天文単位(=地球と太陽の距離の1.5倍)で、温度は約40ケルビン(-230℃)とみられます。主恒星のプロキシマは質量や光度が小さいため、軌道半径の割に長い公転周期と低い温度を持つ惑星になっています。

この天体は現時点では実在するとは断定できない「惑星候補」であり、確認のためにはさらなる観測や分析が必要です。

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「太陽系から最も近い恒星プロキシマに第2の惑星候補が見つかる」への2件のフィードバック

  1. 1998年の国立天文台NEWSに載っていた惑星候補がこの子でしょうかねぇ?

  2. コメントありがとうございます。

    調べてみたところ1998年の惑星は木星の10倍以上の質量がある天体ということなので今回の惑星とは無関係のようです。

    1998年に報告された惑星が追認されずに立ち消えになったあと見つかった惑星のようです。

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