次世代の超大型望遠鏡「WAET」

極めて細長い主鏡を用いる「WAET」望遠鏡は、2018年に提案された、低コストと高い分解能を備える次世代の巨大望遠鏡です。

WAETの構造

天体望遠鏡の大型化は性能向上の有効な手段です。現在、計画・建造が進められている3つの超大型望遠鏡(20~40m級、ELTs)は、このコンセプトを具現化したものです。しかし、望遠鏡の建造コストは主鏡直径のおよそ2.6乗に比例して急激に増大するため、望遠鏡の大型化には限りがあります。

アメリカのケース・ウェスタン・リザーブ大学に所属する Benjamin Monreal 氏らがarXivに投稿したプレプリントは、「WAET」と呼ばれる新しい種類の天体望遠鏡について記述しています。このプレプリントは2020年代の天文学上の技術的課題について調査する「Astro2020」向けに白書として書かれたものです。

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PDS 70の原始惑星系円盤内に第2の惑星

形成途中の惑星が知られている若い恒星「PDS 70」に第2の惑星が見つかりました。2つの惑星は太陽系形成時の木星と土星に似た状況にあるのかもしれません。

「PDS 70」はケンタウルス座の方角に370光年離れた位置にある若い恒星です。この星は生まれてから500万年前後が経ち、塵とガスを含んだ円盤構造(原始惑星系円盤)に囲まれています。この円盤の中では、惑星形成のプロセスが進んでいると考えられています。

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直接撮像法が解き明かす褐色矮星と巨大ガス惑星の分布

系外惑星や褐色矮星を直接撮像法で調べているサーベイ(掃天観測)の途中経過が公表されました。この研究では、300個の恒星を観測した結果に基づき、大きな軌道を持つ巨大ガス惑星(木星型惑星)の存在頻度や分布の傾向を統計的に調べています。

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