特徴的な主星の周りに見つかった4つのホットジュピター

トランジット法で系外惑星を探している「WASP」プロジェクトが新たに4つのホットジュピター(高温の木星型惑星)を報告しました。

英キール大に所属する Coel Hellier 氏らの研究グループがarXivに投稿した研究(arXiv:1907.11667)は、小型の地上望遠鏡でトランジット法を通じて系外惑星を観測している「WASP」プロジェクトの成果を伝えています。報告された4つの惑星「WASP-178b」「WASP-184b」「WASP-185b」「WASP-192b」は、それぞれが別々の恒星の周りを公転しているホットジュピターです。

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WASP-4bの周期はやはり変化していた

ホットジュピター「WASP-4b」のトランジットの発生間隔が変化していることが確かめられました。ホットジュピターでこのような変化が見つかるのは稀です。

「WASP-4b」は2008年に発見されたホットジュピター(高温の木星型惑星)です。この惑星は木星の1.25倍の質量と1.36倍の半径を持ち、主恒星の手前を横切ることで光を遮る「トランジット」を1.338日周期で起こしています。

関連記事:系外惑星の観測方法#トランジット法

WASP-4bは2018年に系外惑星観測衛星「TESS」によって再観測されました。その時のトランジットの発生時刻は、それまでの研究から予想される時刻より約80秒早いものでした。これはWASP-4bにトランジット時刻変動(TTV)が起きている可能性を示しています。

TESSによるWASP-4bの観測の詳細:81秒早く現れたホットジュピター

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系外惑星候補を多色観測で簡単に確認する方法

宇宙ミッション等で発見される膨大な量の惑星候補を、どのようにして効率よく確認していくかが課題となっています。トランジットの多色観測はその解決策の1つです。

周縁減光の波長依存性

2018年に打ち上げられた「TESS」や、2026年の打ち上げが予定されている「PLATO」は、系外惑星が恒星の手前を横切る現象(トランジット)を用いて、数百から数千個の「惑星候補」を見つけることが期待されています。

関連記事:系外惑星の観測方法#トランジット法

惑星候補を惑星と確かめるにはフォローアップ観測が必要です。その方法としては「視線速度法」(RV法)が確実ですが、RV法を行える高性能な望遠鏡は限られているため、この方法で全ての惑星候補を調べるのは現実的ではありません。

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2つの観測プロジェクトがホットジュピターを発見

「KELT」「MASCARA」の2つのプロジェクトが比較的明るい恒星の周りに大質量のホットジュピターを発見しました。

太陽・HD 93148とその惑星のサイズ比較。

米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターに所属する Josef E. Rodriguez 氏らのグループと、デンマークのオーフス大学に所属するM. Hjorth氏らのグループがそれぞれarXivに投稿した研究(arXiv:1906.03276, arXiv:1906.05254)は、比較的明るい恒星の周りに新たにホットジュピター(高温の木星型惑星)を見つけたことを伝えています。

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2つの高温の星にホットジュピター

高速で自転する2つの高温の恒星の周りにホットジュピターが見つかりました。惑星の一つは逆行軌道を持つと見られます。

重力減光と非対称トランジット

米ハーバードスミソニアン天体物理学センターに所属する G. Zhou 氏らの研究グループが6月2日にarXivに投稿したプレプリント(arXiv:1906.00462)は、系外惑星「HAT-P-69b」「HAT-P-70b」の発見を伝えています。

HAT-P-69bと70bは、それぞれ別の恒星の周りを公転する「ホットジュピター」(高温の木星型惑星)です。2つの惑星系は主星が高温の星(A型主系列星)で自転が速い共通点があります。

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NGTS-5b・低温の恒星を廻る膨張したホットジュピター

次世代トランジットサーベイが新たにホットジュピター(高温の木星型惑星)を発見しました。

ドイツ航空宇宙センターに所属する Philipp Eigmüller 氏らが5月7日にarXivに投稿した論文(arXiv:1905.02593)は、「次世代トランジットサーベイ」(NGTS)の成果を伝えています。NGTSはトランジット法を用いて太陽系外惑星を探すプロジェクトで、小型の自動式望遠鏡12台からなる専用の施設をチリに持っています。

関連記事:NGTSとは

関連記事:系外惑星の観測方法#トランジット法

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4つのホットジュピターが地上からの観測で見つかる

公転周期-質量ダイアグラム。

これまでに200個近い系外惑星を見つけている「WASP」が新たな成果を報告しました。

スイス・ジュネーブ天文台に所属する L. D. Nielsen 氏らの研究グループがarXivに投稿した研究(arXiv:1904.10388)は、WASPプロジェクトによる4つの惑星「WASP-169b」「WASP-171b」「WASP-175b」「WASP-182b」の発見を伝えています。

WASPはトランジット法で系外惑星を探すために南北半球に1か所ずつ専用の施設を備えています。惑星はいずれもWASP-South(南アフリカ天文台)のデータから「惑星候補」として見つかった後、フォローアップ観測で確認されました。

関連記事:系外惑星の観測方法#トランジット法

4つの惑星はそれぞれが別々の恒星の周りを公転しています。これらはWASPが発見してきた多くの惑星と同じく短周期の木星型惑星(ホットジュピター)ですが、いくらかの個性があります。

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珍しい超短周期のホットジュピターNGTS-6b

次世代トランジットサーベイ(NGTS)によって新たにホットジュピターの「NGTS-6b」が発見されました。この星は1日未満で恒星の周りを一周する超短周期惑星で、なおかつ木星型惑星(巨大ガス惑星)であるという点で珍しい存在です。

惑星の発見はチリ大学に所属する Jose I. Vines 氏らの研究グループがarXivに投稿したプレプリント(arXiv:1904.07997)で伝えられました。

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※次世代トランジットサーベイ(NGTS)とは

次世代トランジットサーベイ (The Next Generation Transit Survey, NGTS) は系外惑星をトランジット法で観測するプロジェクトの1つです。トランジット法とは、惑星が恒星の手前を横切る現象(トランジット)に伴う恒星の減光を捉えることで惑星を検出する方法です。

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系外惑星発見 WASP-177b・181b・183b

WASP-177・181・183系

トランジット法で系外惑星の観測を行っているWASPプロジェクトが、新たに3つのホットジュピターを発見しました。この発見はジュネーブ大学の Oliver D. Turner 氏らによってarXivで報告されました(リンク)。

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系外惑星発見 カタール8b・9b・10b

カタール8・9・10系

カタール系外惑星サーベイが、3つのホットジュピターの発見を報告しました。この発見はカタールのハマド・ビン・ハリーファ大学に所属する Khalid Alsubai 氏らの研究グループによってarXivで伝えられました(リンク)。

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逆行軌道の惑星が連星系に見つかる

連星系に属する高温の恒星「WASP-180A」にホットジュピターが発見されました。この惑星は恒星の自転と逆方向に公転する逆行惑星です。

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ブラジルで組立中の新型装置がホットジュピターを観測する

2016年に見つかったホットジュピター「HATS-24b」の観測が、ブラジルの天文台で行われました。この観測は、開発中の観測装置で使用されるCCDカメラのテストを兼ねて行われました。

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