TTV法で見つかった惑星ケプラー82f

4つの惑星が知られているケプラー82系に新たに地球の21倍の質量を持つ惑星が見つかりました。

TTVのイメージ

ドイツのゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲンに所属する J. Freudenthal 氏らの国際グループがarXivに投稿した研究(arXiv:1907.06534)は、NASAの「ケプラー」宇宙望遠鏡の観測で既に4つの系外惑星が見つかっている「ケプラー82系」に、第5の惑星を発見したことを伝えています。

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変動するホットジュピターの大気・雲の消長反映か

ホットジュピター「ケプラー76b」の満ち欠けを調べた研究で、惑星大気に変動が起きていることが分かりました。

ホットジュピターの明るさの不均一性。

米ボイシ大学に所属する Brian Jackson 氏らが5月19日にarXivに投稿した研究(arXiv:1905.07781)は、惑星「ケプラー76b」の相(満ち欠け)と掩蔽(惑星が恒星の奥に隠れること)の変動について調べています。

「ケプラー76b」は「ケプラー」宇宙望遠鏡の主要ミッション(2009~2013年)で見つかった系外惑星で、木星の約2倍の質量を持ち、1.5日周期で主星の周りを公転するホットジュピター(=高温の木星型惑星)です。

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小さい赤色矮星ほど惑星の存在頻度が高くなる?

赤色矮星の中でも温度が低く小さいものほど短周期(10日以下)の惑星が多く存在することが示されました。

赤色矮星

2009年から2013年に行われた「ケプラー」宇宙望遠鏡の主要ミッションは太陽に似た恒星を主なターゲットとしていましたが、太陽より小さい「赤色矮星」もターゲットの約2.5%を占めていました。

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生命の星はありふれたものか?

太陽型の恒星1個当たりに存在するハビタブル惑星(生命が存在可能な惑星)の個数が「ケプラー」宇宙望遠鏡のデータに基づいて新たに調べられました。その値とは…

ケプラーの主要ミッション(2009〜2013年)は、地球のようなハビタブル惑星の存在頻度を調べることが目的の一つでした。今回米カリフォルニア大学に所属する Jon K. Zink 氏らがarXivに投稿した研究(arXiv:1905.01032)は、それについて最新の値を求めたものです。

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史上初の系外衛星「ケプラー1625b I」実在しない可能性が高まる

ハッブル宇宙望遠鏡を用いた「系外衛星」候補の観測を再分析したところ、この天体が実在する証拠は見られなかったという研究が新たに公表されました。

「太陽系外衛星」(系外衛星)とは、太陽系外惑星の周りを公転する衛星です。そのような天体は、恒星の手前を横切る惑星が恒星の光を一時的に遮る「トランジット」を捉える方法で、惑星に付随して見つけることができます。

惑星のトランジットを観測するケプラーの想像図

関連記事:系外惑星の観測方法#トランジット法

観測史上最初の太陽系外衛星候補「ケプラー1625b I」は、「ケプラー」宇宙望遠鏡の主要ミッション(2009~2013年)で見つかりました。海王星並みのサイズを持つこの巨大衛星は、木星サイズの惑星「ケプラー1625b」の周りを公転しているとされています。

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「2つの太陽」を持つケプラー47系に第3の惑星が見つかる

連星系の周りに形成される惑星

「ケプラー47」は太陽に似た恒星と赤色矮星からなる連星系で、2012年に「ケプラー」宇宙望遠鏡の観測で2つの惑星が見つかっています。今回この惑星系に3つめの惑星「ケプラー47 (AB) d」を発見したことが報告されました。

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ケプラーの観測データから明らかになった長周期惑星の実態

「ケプラー」宇宙望遠鏡の主要ミッションに基づいた研究で、地球の4倍以上のサイズをもつ長周期惑星(2~20年)は恒星1つあたり平均0.4個存在し、海王星サイズの惑星は木星サイズの惑星と同等以上に多いことが示されました。

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多重惑星系の外側に楕円軌道の木星型惑星が見つかる

ケプラー65の視線速度

すでに3つの惑星が知られている「ケプラー65」系に、新たに木星型惑星が見つかりました。この惑星は木星の6割以上の質量をもち、260日周期で楕円軌道を公転しています。

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スピッツァーが切り拓く長周期トランジット惑星の研究

スピッツァー宇宙望遠鏡が、木星に似た低温の系外惑星「ケプラー167e」のトランジット(惑星が恒星の手前を横切る現象)を観測しました。これにより今後ケプラー167eのトランジットを確実に観測できるようになりました。

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ケプラーが発見した「最初の惑星」が確認される

NASAのケプラー宇宙望遠鏡が発見した最初の「惑星候補」が惑星と確認されました。

ハワイ大学に所属する Ashley Chontos 氏らの研究グループが arXivに投稿した研究は、これまで「KOI-4.01」という名前で呼ばれていた惑星候補を惑星として確認したと報告しています。惑星は「ケプラー1658b」と名付けられました。

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原始惑星系円盤の中では軌道共鳴は生じやすく消えにくいと考えられていた

最近(2010年代前半ごろ)まで、複数の惑星が1つの惑星系の中に形成されるとき、「軌道共鳴」と呼ばれる状態になりやすいと考えられていました

ここで扱う軌道共鳴は、惑星の公転周期の比が単純な整数比(2:1=2.0, 3:2=1.5など)になる現象(平均運動共鳴)とのことです。

このページではそう思われていた理由について説明しています。

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系外惑星発見 ケプラー411dとケプラー411e

すでに2つの惑星が知られていたケプラー411系に、新たに2つの惑星が確認されました。

中国科学院のSun Lei-Lei氏らが2月26日にarXivに投稿した研究では、これまで確認されていなかった「ケプラー411d」を惑星と確かめたほか、間接的な手法によって新しく惑星「ケプラー411e」を見つけたとしています。

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太陽系外惑星ケプラー419bを楕円軌道に押しやった犯人は?浮かび上がる第三者の関与

惑星の軌道半径が小さくなるメカニズムの1つとして、惑星の軌道が恒星に近づく楕円軌道に変化した後、軌道が縮小するというモデルがあります。これを惑星系「ケプラー419」に当てはめ、その軌道配置を説明できるかどうか検証した研究が行われました。

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