ボリソフ彗星の故郷は「クリューゲル60」系か?

2019年8月30日に発見された「ボリソフ彗星」(C/2019 Q4 または 2I/Borisov)は、太陽系外から飛来した恒星間天体としてオウムアムアに続く2例目の天体です。この彗星は2019年12月に太陽に最接近した後、太陽系から飛び去ると見られています。

ポーランドのミツキェビッチ大学に所属する Piotr A. Dybczynski 氏らの研究グループがarXivに投稿した研究(arXiv:1909.10952)は、重力多体シミュレーションを用いてボリソフ彗星の軌道を遡り、その故郷を調べたものです。

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オウムアムアはやはり彗星ではないのか

水蒸気の噴出でオウムアムアの加速を説明する説は根本的に矛盾を抱えているとする研究が、新たに公表されました。

2017年に発見された恒星間天体オウムアムアは、その軌道の分析から重力以外の要因でわずかに速度が変化していることが見つかっています。今回米ジェット推進研究所に所属する Zdenek Sekanina 氏がarXivに投稿した研究(arXiv:1905.00935)は、この加速について扱ったものです。

加速の原因としては大別して2つの説があります。一つはオウムアムアが超低密度あるいは非常に薄い形の天体であり、太陽光圧で加速されているという説です。もう一つはオウムアムアが彗星のようにガスを噴出させ、その反作用で加速しているという説です。

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恒星間空間から飛来した流れ星

火球の想像図

流星は地球大気に衝突した微小な天体の姿です。その大半は太陽系内に起源を持ちますが、中には太陽系外から来たものがあるかもしれません。

今回過去の記録を分析した研究によって、2014年1月に観測された火球(明るい流星)が恒星間空間に起源を持つことが分かりました。

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オウムアムアそもそも加速していない可能性

2017年に発見された恒星間天体「オウムアムア」は、重力以外の力によって加速しているとされ、加速のメカニズムについて大きな議論を巻き起こしました。今回、加速の根拠とされる研究の信頼性に疑問を呈する研究が公開されました。

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オウムアムアの異常な形は微惑星が衝突した結果?

微惑星の衝突とその結果

恒星間天体「オウムアムア」は、自転にともなって著しく光度を変えることから、異常に細長い形をしていると見られています。

シミュレーションを用いた研究で、微惑星同士が低速で衝突合体した際にこのような天体が生じることが示されました。

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オウムアムア氏ロックンロールしていたか(動画あり)

オウムアムア

恒星間天体「オウムアムア」には重力によらない加速が生じています。当初これはガスの放出によるものとみられていましたが、その後の研究で否定されました。

今回の新しい研究では、この一度否定された説を再考したものです。

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遠い昔に惑星系から放り出された恒星間天体は惑星の中に眠っているかもしれない

恒星間空間には過去に惑星系から放り出された小天体が多く漂っています。このような天体が惑星系の形成に取り込まれることで、その過程に大きな影響を与えうるとする説が新たに公表されました。

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謎の小天体オウムアムアの平均密度は0.00001グラム/立方cm?その起源とは

太陽系外から飛来した小天体「オウムアムア」には、重力によらない謎の加速が生じています。仮にオウムアムアが超低密度ならばこの加速は太陽光圧で説明できますが、そのような天体が自然に生じ得るのでしょうか?この疑問に答えた研究が公表されました。

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