ALMAが成長中の惑星を発見か

南米チリにある「ALMA」電波望遠鏡の観測で、恒星「HD 100546」の周囲に成長中の原始惑星と見られる電波源が見つかりました。

HD 100546は太陽系から はえ座の方角に320光年離れた位置にある若い恒星です。この星は太陽の約2倍の質量を持ち、恒星を取り囲む塵とガスの円盤(原始惑星系円盤)の中で惑星系が作られつつあります。

HD 100546の円盤は幅の広い隙間で内側と外側に隔てられています。赤外線を用いた研究では、惑星が存在する可能性があると報告されていますが、今のところ確実なものではありません。

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ALMAが成長中の惑星から放たれる電波を観測

ALMA望遠鏡が原始惑星「PDS 70 c」の周りにある塵から放射されているとみられる電波を観測しました。

PDS 70はケンタウルス座にある若い恒星で、塵とガスを含んだ原始惑星系円盤と、2つの原始惑星「PDS 70 b」「PDS 70 c」が周囲に見つかっています。このうち外側にある惑星PDS 70 c(以下惑星c)は、可視光~近赤外線を通じた観測でごく最近存在が確かめられました。

PDS 70の原始惑星系円盤と惑星
PDS 70の原始惑星系円盤と惑星。
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PDS 70の原始惑星系円盤内に第2の惑星

形成途中の惑星が知られている若い恒星「PDS 70」に第2の惑星が見つかりました。2つの惑星は太陽系形成時の木星と土星に似た状況にあるのかもしれません。

「PDS 70」はケンタウルス座の方角に370光年離れた位置にある若い恒星です。この星は生まれてから500万年前後が経ち、塵とガスを含んだ円盤構造(原始惑星系円盤)に囲まれています。この円盤の中では、惑星形成のプロセスが進んでいると考えられています。

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形成中の惑星を円盤が取り囲んでいる証拠が見つかる

生まれて間もない惑星「PDS 70 b」が「周惑星円盤」に取り囲まれていることを示す研究が公表されました。

原始惑星系円盤と周惑星円盤

「PDS 70」は生まれてから数百万年しか経っていない若い恒星で、その周りは「原始惑星系円盤」が取り囲んでいます。円盤には幅の広い溝があり、そこには2018年に惑星「PDS 70 b」が見つかっています。

オーストラリアのモナシュ大学に所属する Valentin Christiaens 氏らが5月15日にarXivに投稿した研究(arXiv:1905.06370)は、この惑星に流れ込む物質が惑星の周りで「周惑星円盤」を成している証拠を発見したことを伝えています。

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若い恒星を囲む塵の円盤が偏光で浮かび上がる

偏光を通じて若い恒星の周りに存在する「デブリ円盤」を観測した研究で、円盤に含まれる塵が不規則な形をしていることが確かめられました。

デブリ円盤の散乱特性。

ヨーロッパ南天天文台に所属する J. Milli 氏らの研究グループが5月9日にarXivに投稿した研究(arXiv:1905.03603)は、恒星「HR 4796 A」の周囲に存在する「デブリ円盤」(塵の円盤)を観測したものです。

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ジャイアント・インパクトで生まれた系外衛星を観測できるのか?

太陽系外の地球型惑星(岩石惑星)の周りに、観測可能なサイズの衛星が作られうるかどうかを調べた研究が公表されました。

巨大衝突の想像図

月は原始地球に火星サイズの原始惑星が衝突して作られたとされます。このような巨大衝突は地球型惑星(=岩石惑星)が作られる過程でありふれたものだと考えられています。

太陽系外の地球型惑星が十分に大きな衛星を持っていれば、惑星や衛星が主恒星の手前を横切る現象(=トランジット)を利用して観測できるかもしれません。

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異常に年老いて見える星形成領域

みなみのかんむり座星形成領域にあるコロネット星団

ALMA電波望遠鏡を用いて「みなみのかんむり座星形成領域」に含まれる若い天体を調べた研究で、この領域の恒星の周りにある「原始惑星系円盤」では含まれるダストが異常に少ないことが分かりました。

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遠い昔に惑星系から放り出された恒星間天体は惑星の中に眠っているかもしれない

恒星間空間には過去に惑星系から放り出された小天体が多く漂っています。このような天体が惑星系の形成に取り込まれることで、その過程に大きな影響を与えうるとする説が新たに公表されました。

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極端な系外惑星を説明するために極端なメカニズムは必要ない

潰れた楕円軌道を持つ系外惑星は、惑星同士が接近し、軌道を歪ませたことで生じたと考えられています。新しい研究では、このメカニズムで説明できないとされていた極端な楕円軌道を、同じメカニズムで説明できることが示されました。

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原始惑星系円盤の中では軌道共鳴は生じやすく消えにくいと考えられていた

最近(2010年代前半ごろ)まで、複数の惑星が1つの惑星系の中に形成されるとき、「軌道共鳴」と呼ばれる状態になりやすいと考えられていました

ここで扱う軌道共鳴は、惑星の公転周期の比が単純な整数比(2:1=2.0, 3:2=1.5など)になる現象(平均運動共鳴)とのことです。

このページではそう思われていた理由について説明しています。

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冥王星系の衝突クレーターから分かる太陽系外縁の小天体サイズ分布

NASAの冥王星探査機ニューホライズンズが観測した冥王星とその衛星カロンの地形を分析した研究で、海王星以遠では直径1km以下の小天体が少ないことが分かりました。

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奇妙な円盤と惑星を持つ恒星は過去に別の恒星と接近していた

惑星を持つことが知られている連星系「HD 106906」が、過去に別の恒星と近接遭遇していたという研究が公表されました。

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原始惑星系円盤に生じた大きな隙間は単独の惑星によるもの

PDS 70は、ケンタウルス座の方角にある生まれたばかりの恒星です。周りには、他の若い恒星と同様に、ガスとダストからなる「原始惑星系円盤」があります。

円盤は幅の広いギャップ(隙間)で内側と外側に隔てられており、ギャップの中には惑星「PDS 70 b」が存在します。この構造は惑星に関連して作られたと見られますが、幅の広いギャップは複数の惑星を仮定しなければ説明できないと考えられてきました。

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ALMAの観測で見つかった原始惑星系円盤の3重リング・その成因に迫る

電波望遠鏡ALMA(アルマ望遠鏡)の観測で、恒星HD 169142を囲むダストの円盤に3つの細いリング状の構造が見つかりました。研究では、この構造がどのように作られたのかシミュレーションで検証を行っています。

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謎の小天体オウムアムアの平均密度は0.00001グラム/立方cm?その起源とは

太陽系外から飛来した小天体「オウムアムア」には、重力によらない謎の加速が生じています。仮にオウムアムアが超低密度ならばこの加速は太陽光圧で説明できますが、そのような天体が自然に生じ得るのでしょうか?この疑問に答えた研究が公表されました。

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