太陽風が太陽の自転軸を傾けた?

太陽から吹き出す希薄な物質の流れ「太陽風」が太陽の自転軸を傾けたという説が唱えられました。

水星を除く太陽系の7つの惑星はほぼ共通した軌道面を持ち、角度のばらつきは3度の範囲内に収まります。これは惑星が薄い円盤状の「原始惑星系円盤」から作られと考えれば自然に説明できます。

一方で、惑星の軌道面に対して6度傾いた太陽の赤道面を説明するには、何らかの特別なメカニズムが必要です。これまでに、例えば、原始惑星系円盤が様々な理由で太陽に対して傾いたという説が唱えられています。

“太陽風が太陽の自転軸を傾けた?” の続きを読む

恒星間空間から飛来した流れ星

火球の想像図

流星は地球大気に衝突した微小な天体の姿です。その大半は太陽系内に起源を持ちますが、中には太陽系外から来たものがあるかもしれません。

今回過去の記録を分析した研究によって、2014年1月に観測された火球(明るい流星)が恒星間空間に起源を持つことが分かりました。

“恒星間空間から飛来した流れ星” の続きを読む

地磁気に大した役割は無い?

惑星の磁気圏は惑星表面に届く宇宙線を減らすとともに大気の流失を抑えます。そのためしばしば惑星の居住可能性(生命が存在できるかどうか)の条件とされます。

しかし数値モデルを用いた研究では、地球のような惑星では磁気圏の有無は限られた影響しかないと示されました。

“地磁気に大した役割は無い?” の続きを読む

※不動蓋 (stagnant-lid) テクトニクスとは?

天体を表面の固体の動きを扱う理論を「テクトニクス」といいます。「不動蓋」(stagnant-lid) とは、天体の表面全体が一枚の殻で覆われているような状態で、これを扱うのが「不動蓋テクトニクス」です。

天体表面の岩石の動きは、地球を前提とした「プレートテクトニクス」を中心に行われてきました。しかしこの理論が扱うプレート運動は、限られた条件で現れる特殊な様態であり、岩石天体全体を見れば不動蓋が支配的な地位を占めていると考えられています。

この項目ではそのような不動蓋テクトニクスの概要について記述しています。

“※不動蓋 (stagnant-lid) テクトニクスとは?” の続きを読む

変化に富んだ金星中層雲・探査機あかつきの観測成果

金星探査機「あかつき」の赤外線カメラと地上の小型望遠鏡で、金星の中層雲を調べた成果が報告されました。あかつきの1年間の観測で中層雲は上層雲と比べて変化に富んでいることが明らかになりました。

“変化に富んだ金星中層雲・探査機あかつきの観測成果” の続きを読む

冥王星系の衝突クレーターから分かる太陽系外縁の小天体サイズ分布

NASAの冥王星探査機ニューホライズンズが観測した冥王星とその衛星カロンの地形を分析した研究で、海王星以遠では直径1km以下の小天体が少ないことが分かりました。

“冥王星系の衝突クレーターから分かる太陽系外縁の小天体サイズ分布” の続きを読む

土星の風はどこまで深い?カッシーニの最終ミッションから分かってきた巨大ガス惑星の内部構造

土星探査機カッシーニは、最終ミッション「グランドフィナーレ」で土星の重力場を含むデータを集めました。このデータを用いた研究で、土星表面の最大風速500m/sの風は、深さ8800kmにおよぶ巨大な流れの一部であることが分かりました。

“土星の風はどこまで深い?カッシーニの最終ミッションから分かってきた巨大ガス惑星の内部構造” の続きを読む

惑星の英語名と由来一覧

惑星の英語名と、その由来となったローマ神話の神(=羅)、同一視されるギリシャ神話の神(=希)を示します。

ギリシャ・ローマ神話における神の属性と、関連付けられた理由についても簡単に書いています。

“惑星の英語名と由来一覧” の続きを読む

雪だるまを作ったのは誰か

探査機ニューホライズンズが観測した小天体「ウルティマトゥーレ(2014 MU69)」は、2つの球体が合体したような「雪だるま形」をしています。接合部には「ネックレス」のような明るい地域も見つかっています。

この度、これらの特徴を説明する一連のメカニズムが提唱されました。

“雪だるまを作ったのは誰か” の続きを読む

オウムアムアは彗星の残骸?

2017年に発見された「オウムアムア」は、観測史上最初の太陽系外に起源を持つ小天体です。この天体は、異常に細長い形状や、彗星のようなガスの放出が無いにもかかわらず非重力的な加速が観測されるなどの、風変わりな特徴が見つかっています。

この度、オウムアムアは彗星が分解した際に発生したダストが集合したものと考えれば、これらの特徴を説明できるという研究が公表されました。

もっと読む

オウムアムアの形状が大変なことになる

2017年に発見された「オウムアムア」は、史上初めて観測された太陽系外由来の小天体です。

オウムアムアは既に太陽系から飛び去りつつありますが、限られた期間の記録から、長軸と短軸の比が6~10倍という細長い「葉巻形」をしていると推定されます。

この数字は、既に、太陽系内の既知の天体では見られないほど極端なものです。しかしこの度ハーバード大学のA. Siraj氏とA. Loeb氏がアメリカの天文誌『Reserch Note of The AAS』(RNAAS) に投稿した研究は、実際のオウムアムアの形状はさらに極端かもしれないことを示しています。

“オウムアムアの形状が大変なことになる” の続きを読む