生後間もない惑星の質量を赤外線で測定

すばる望遠鏡の赤外線分光器を使った研究で、生まれたばかりの若い惑星「おうし座V1298b」の質量の上限が求められました。

「おうし座V1298」はおうし座にある生まれて間もない恒星です。誕生から2300万年しか経ていないこの星の周りには、ケプラー宇宙望遠鏡の延長ミッション(K2ミッション)のデータから2019年に惑星「おうし座V1298b」が見つかりました。

※比較として太陽の年齢は46億年です。

“生後間もない惑星の質量を赤外線で測定” の続きを読む

史上最短周期の褐色矮星が見つかる

0.676日で主恒星の周りを公転する褐色矮星(恒星と惑星の中間質量の天体)が見つかりました。この天体は形成から5500万年しか経っていない連星系に属していますが、既に寿命は残りわずかのようです。

褐色矮星の想像図

英ウォーリック大学に所属するJame. Jackman氏らが6月19日にarXivに投稿した研究(arXiv:1906.08219)は、「次世代トランジットサーベイ」(NGTS)が発見した超短周期の褐色矮星「NGTS-7Ab」について伝えています。

“史上最短周期の褐色矮星が見つかる” の続きを読む

若いホットジュピターの光が観測される

生まれて間もない恒星の周りに見つかっていたホットジュピター(高温の木星型惑星)のスペクトルが、直接的な技法で測定されました。

「おうし座CI星」は おうし座の方角にある太陽の9割の質量を持つ恒星です。この星は生まれてから200-300万年しか経っていない若い恒星(Tタウリ星、前主系列星)で、周囲に塵とガスの円盤(=原始惑星系円盤)を従えています。

おうし座CI星の周りには2016年に惑星候補「おうし座CI星b」が発見されました。この天体は8.99日で軌道を一周するホットジュピターで、若い星の周りに視線速度法で見つかった数少ない惑星候補の1つです。

“若いホットジュピターの光が観測される” の続きを読む

異常に年老いて見える星形成領域

みなみのかんむり座星形成領域にあるコロネット星団

ALMA電波望遠鏡を用いて「みなみのかんむり座星形成領域」に含まれる若い天体を調べた研究で、この領域の恒星の周りにある「原始惑星系円盤」では含まれるダストが異常に少ないことが分かりました。

“異常に年老いて見える星形成領域” の続きを読む

※赤色矮星の惑星に生命は存在できるのか? 前主系列段階の問題

質量が太陽のおよそ半分以下の恒星のを赤色矮星といいます。赤色矮星は銀河系にある恒星の大半を占めるため、赤色矮星の惑星に生命が発生・進化できるかどうかは、銀河系全体にどれだけ生命が存在するかを見積もるうえで大きな影響があります。

前主系列星の脅威

生命の発達を脅かしうる赤色矮星の特徴の1つとして、「前主系列段階」の長さがあります。前主系列段階とは、恒星が生まれた直後で比較的光度が大きい段階のことです。

“※赤色矮星の惑星に生命は存在できるのか? 前主系列段階の問題” の続きを読む

原始惑星系円盤に生じた大きな隙間は単独の惑星によるもの

PDS 70は、ケンタウルス座の方角にある生まれたばかりの恒星です。周りには、他の若い恒星と同様に、ガスとダストからなる「原始惑星系円盤」があります。

円盤は幅の広いギャップ(隙間)で内側と外側に隔てられており、ギャップの中には惑星「PDS 70 b」が存在します。この構造は惑星に関連して作られたと見られますが、幅の広いギャップは複数の惑星を仮定しなければ説明できないと考えられてきました。

“原始惑星系円盤に生じた大きな隙間は単独の惑星によるもの” の続きを読む