史上最短周期の褐色矮星が見つかる

0.676日で主恒星の周りを公転する褐色矮星(恒星と惑星の中間質量の天体)が見つかりました。この天体は形成から5500万年しか経っていない連星系に属していますが、既に寿命は残りわずかのようです。

褐色矮星の想像図

英ウォーリック大学に所属するJame. Jackman氏らが6月19日にarXivに投稿した研究(arXiv:1906.08219)は、「次世代トランジットサーベイ」(NGTS)が発見した超短周期の褐色矮星「NGTS-7Ab」について伝えています。

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「褐色矮星砂漠」はどこに広がっているのか?

「褐色矮星砂漠」とは、ある範囲の性質を満たす褐色矮星がほとんど存在しないことを指す言葉です。今回の研究ではその詳しい範囲が明らかになりました。

褐色矮星砂漠の位置

褐色矮星は惑星と恒星の中間質量をもつ天体です。その定義は曖昧ですが、太陽質量の0.013~0.080倍(木星質量の13~80倍)という基準がよく用いられています。

恒星の周りにある伴星や惑星を対象とした研究では、恒星や惑星と比べて褐色矮星は存在頻度が少ないことが分かっています。この褐色矮星の少なさは「褐色矮星砂漠」と呼ばれています。

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褐色矮星の生命 近い将来に観測可能か

褐色矮星の大気には微生物が存在し、その証拠は近い将来に容易に観測できるようになるかもしれないという研究が公表されました。

大気中に生息する微生物の想像図。

地球生命の大部分は地表・海中・地中に生息しています。一方で、大気中に漂うエアロゾル(微粒子)で暮らす微生物もいます。これは天体の大気も生命の居所となり得ることを示しています。

大気の居住可能性(=生命が生息可能かどうか)はあまり大きな注目を集めていませんが、太陽系内では金星や木星について調べた研究が古くからあります。また近年では太陽系外の巨大ガス惑星や褐色矮星の大気についても論じられるようになっています。

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直接撮像法が解き明かす褐色矮星と巨大ガス惑星の分布

系外惑星や褐色矮星を直接撮像法で調べているサーベイ(掃天観測)の途中経過が公表されました。この研究では、300個の恒星を観測した結果に基づき、大きな軌道を持つ巨大ガス惑星(木星型惑星)の存在頻度や分布の傾向を統計的に調べています。

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