マイクロレンズ法で発見された系外惑星KMT-2018-BLG-1990Lb

マイクロレンズ効果の観測を行っている「KMTNet」が、新たに系外惑星を発見しました。赤色矮星を公転する木星型惑星と見られます。

韓国天文科学院に所属するYoon-Hyun Ryu氏らがarXivに投稿した研究(arXiv:1905.05509)は、重力マイクロレンズ法を用いて新たな惑星「KMT-2018-BLG-1990Lb」を発見したことを報告しています。

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惑星「KMT-2018-BLG-1990Lb」は木星の0.6倍の質量を持つ木星型惑星(巨大ガス惑星)で、主恒星から1.0天文単位(=地球と太陽の距離の1.0倍)離れた位置にあります。

主恒星の「KMT-2018-BLG-1990L」は、太陽の0.14倍の質量を持つ赤色矮星(低質量の恒星)とみられます。

これらの値にはマイクロレンズ法の特性上大きな不確かさがあります。


惑星は2018年に「KMTNet」が記録したマイクロレンズイベント「KMT-2018-BLG-1990」の光度変化を分析して見つかりました。「KMTNet」は南半球3か所の自動望遠鏡でマイクロレンズ効果を観測しているプロジェクトです。

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KMTNetは夜空を4種類の異なる頻度(毎時4回・毎時1回・毎時0.4回・毎時0.2回)で観測しています。今回の惑星は毎時0.4回の領域で見つかったものとして2例目で、低頻度の観測でもKMTNetのデータ単独で惑星を十分に検出できることを示しています。

Ryu氏らの研究は2019年5月14日にarXivに投稿され、15日に公開されました。

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参考文献

  • Ryu, Y.-H. et al., 2019, “KMT-2018-BLG-1990Lb: A Nearby Jovian Planet From A Low-Cadence Microlensing Field”, arXiv:1905.05509v1.

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カテゴリ:マイクロレンズ法

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