銀河面で見つかったマイクロレンズ惑星

これまでマイクロレンズ法の観測に適していないと考えられてきた銀河面で新たに惑星が見つかりました。

韓国天文研究員に所属する Yoon-Hyun Ryu 氏らがarXivに投稿した研究(arXiv:1905.04870)は、マイクロレンズ効果を利用した系外惑星の発見を伝えています。

マイクロレンズ効果とは重力レンズ効果の一種で、光源となる天体の手前を別の天体(レンズ)が横切った時、光源から地球へ向かう光の経路がレンズ天体の重力で歪み、光度が変化する現象です。

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惑星系

新たに発見された惑星「KMT-2018-BLG-1292Lb」は、2018年に発生したマイクロレンズイベント「KMT-2018-BLG-1292」でレンズ天体となった恒星「KMT-2018-BLG-1292L」の周りにあります。

惑星は木星の4.5倍の質量を持つ木星型惑星(巨大ガス惑星)で、主恒星から6.5天文単位(=地球と太陽の距離の6.5倍)の距離にあります。主恒星は太陽の約1.5倍の質量があると考えられています。

このイベントは、南半球の三か所に専用の自動望遠鏡を設置してマイクロレンズ現象の観測を行っている「KMTNet」プロジェクトにより検出されました。

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マイクロレンズ法では、観測された光度変化を複数のモデルで説明できてしまうためにレンズ天体や惑星の性質が一意に決まらないことがあります。今回のイベントでも2種類のモデルが成り立ちましたが、両者が予想する惑星系の性質にはほとんど差はありません。

銀河面とマイクロレンズ

今回のイベントは銀河中心方向の「銀河面」で発見されたことが大きな特徴です。銀河面はマイクロレンズ法の観測に適さないと考えられてきましたが、今回のケースではその環境がむしろ有利に働いたようです。

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