※マイクロレンズ法の観測プロジェクト

マイクロレンズ

マイクロレンズ効果とは、背景にある恒星の手前を別の星が横切るときに、光の進路が曲げられることで光度が変化する現象です。この記事では重力マイクロレンズ効果の観測を主目的としたOGLE・MOA・KMTNetプロジェクトを説明しています。

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マイクロレンズ
マイクロレンズ効果の模式図。2つの天体が重なったとき一時的な光度の変化が起きる。

これらのプロジェクトでは自動化された中~小型の望遠鏡を用いて星の密集した領域を継続的に観測し、恒星の変光を記録することでマイクロレンズ効果の発生を調べています。

マイクロレンズ効果を観測することで、惑星や暗黒物質を調べることができます。また継続的な光度変化のデータは変光星の研究などにも用いられています。

目次

KMTNet

韓国の研究機関が中心になり運用しているプロジェクトです。マイクロレンズ効果に関する研究のうち、特に系外惑星の検出を主目的とします。

第一世代のOGLEMOAに対し、KMTNetは第二世代のマイクロレンズ観測プロジェクトとされています。南半球の経度の異なる3か所に専用の1.6m望遠鏡を設置し、高頻度のかつ切れ目の少ない観測を行えることが特長です。

  • セロトロロ汎米天文台(チリ, KMTC望遠鏡)
  • 南アフリカ天文台(南アフリカ, KMTS望遠鏡)
  • サイディングスプリング天文台(オーストラリア, KMTA望遠鏡)

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MOA

日本とニュージーランドの大学・研究機関が中心に運用しているプロジェクトです。現在はニュージーランド南島のマウントジョン天文台に設置された専用の1.8m望遠鏡(MOA-II望遠鏡) で観測を行っています。

プロジェクトは1996年に発足し、同年からマウントジョン天文台の0.61m望遠鏡で観測を開始しました。2004年からは同台に新設した1.8m望遠鏡で観測を行っています。

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OGLE

ポーランドのワルシャワ大学を中心に行われているプロジェクトです。現在は南米チリのラスカンパナス天文台に建設された専用の1.3m望遠鏡(ワルシャワ大学望遠鏡)で観測を行っています。

1992年にプロジェクトが発足し、1996年から本格的な観測を開始しました。プロジェクトはいくつかの段階に分けられており、現在はOGLE-IVが進行中です。OGLE-IVでは銀河系バルジ・銀河系円盤・大小マゼラン雲の3つの領域を観測しています(参考リンク)。

  • OGLE-I (1992-1995年) プロジェクトの検討・準備・試験
  • OGLE-II (1996-2000年) 専用望遠鏡による観測
  • OGLE-III (2001-2009年) CCDセンサーのアップグレード(1枚→8枚モザイク)
  • OGLE-IV (2010年-現在) CCDセンサーのさらなるアップグレード(8枚→32枚)

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カテゴリ:マイクロレンズ法

更新履歴

  • 2019−4-13 記事の体裁を修正・冒頭文の一部加筆・画像追加

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