系外惑星発見 カタール8b・9b・10b

カタール8・9・10系

カタール系外惑星サーベイが、3つのホットジュピターの発見を報告しました。この発見はカタールのハマド・ビン・ハリーファ大学に所属する Khalid Alsubai 氏らの研究グループによってarXivで伝えられました(リンク)。


「カタール系外惑星サーベイ」 (QES) は、地上から系外惑星をトランジット法で観測しているプロジェクトの一つです。現在は米ニューメキシコ州のニユーメキシコ・スカイズ天文台の自動化された望遠鏡で観測を行っています。

関連記事:系外惑星の観測方法#トランジット法

発見された惑星の特徴

発見された3つの惑星はいずれもホットジュピター(高温の木星型惑星)でそれぞれが別の恒星を公転しています。

カタール8・9・10系
カタール8・9・10系の恒星と惑星のサイズ

「カタール8b」は木星の0.4倍の質量と1.2倍の半径を持ち、3.71日周期で太陽と比べてやや膨張した恒星「カタール8」の周りを公転しています。

「カタール9b」は木星の1.2倍の質量と1.0倍の半径を持ち、1.54日周期で太陽よりやや低温の恒星「カタール9」の周りを公転しています。

「カタール10b」は木星の0.7倍の質量と1.5倍の半径を持ち、1.64日周期で太陽よりやや高温の恒星「カタール10」の周りを公転しています。


3つの惑星のうちカタール10bは、公転周期が1.64日と短く、なおかつ比較的小さい質量を持ちます。これまでの研究で質量の小さい短周期のホットジュピターは少ないことが分かっており、カタール10bは公転周期と質量の組み合わせにおいて比較的珍しい惑星です。

カタール8bとカタール10bは比較的明るい主星の周りを公転しているため、大気の分光観測が可能と考えられています。

関連記事:太陽系外惑星発見ニュースの一覧

Alsubai氏らの研究は2019年3月20日にarXivに投稿され、25日に公開されました。

参考文献

  • Alsubai, K. et al., 2013, “The Qatar Exoplanet Survey”, Acta Astronomica 63, 465. (arXiv:1401.1984).
  • Alsubai, K. et al., 2019, “Qatar Exoplanet Survey: Qatar-8b, 9b and 10b – A hot Saturn and two hot Jupiters.”, arXiv:1903.09258v1.

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。