HD 139139の謎の変光に太陽系外衛星が関連か

変光星HD 139139に見られる不規則な減光を説明するシナリオとして、惑星ではなく衛星が恒星の手前を横切っているという説が提唱されました。

HD 139139の減光の説明

「HD 139139」(別名EPIC 249706694)は、2019年に「ケプラー」宇宙望遠鏡の延長ミッションのデータから見つかった奇妙な変光星です。この星では、手前を横切る系外惑星が恒星の光を遮る「トランジット」に似た一時的な減光が多数記録されました。しかしそこには通常のトランジットに見られるはずの周期性がありませんでした。

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発見者のRappaport氏らは変光の原因としていくつかの説を考えたものの、いずれも減光パターンと周期性の欠如を同時に満たせないどの問題を抱えていました。

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TESSが蒸発する微惑星を観測

恒星「HD 240779」の周りで蒸発しつつある小天体が、TESSの観測で見つかりました。この恒星は誕生後1.25億年が経過した若い星で、地球型惑星形成の最終段階にあると見られます。

惑星のトランジットと塵の塊のトランジットの違い。

ハワイ大学マノア校に所属する E. Gaidos 氏らの研究チームが7月4日にarXivに投稿した研究(arXiv:1907.02476)は、系外惑星観測衛星「TESS」の観測データを用いて変光星「HD 240779」を研究したものです。

太陽系から310光年の距離にある「HD 240779」は、太陽とほとんど同じ質量・温度をもつ恒星ですが、形成から1億2500万年しか経過していません。また連星系に属するという点でも太陽と異なります。伴星のBD+10714Bは現在数百天文単位(地球と太陽の距離の数百倍)離れた位置にあります。

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謎の変光星 HD 139139

ケプラー宇宙望遠鏡の観測で恒星「HD 139139」(EPIC 249706694)に見つかった変光は、惑星のトランジットに似ていますが、周期性の無い奇妙なものです。

HD 139139の減光。

2009年に打ち上げられたNASAの「ケプラー」宇宙望遠鏡は、主要ミッション(2009~2013年)と延長ミッション(K2ミッション, 2014~2018年)で数千個の惑星と惑星候補を発見しました。惑星だけでなく変光星の研究にもそのデータは用いられています。

マサチューセッツ工科大学に所属する S. Rappaport 氏らのグループが6月26日にarXivに投稿したプレプリント(arXiv:1906.11268)では、K2ミッションのデータから奇妙な変光星を見つけたことが伝えられています。「HD 139139」(別名 EPIC 249706694)と呼ばれるこの天体は太陽系から351光年先にある連星系です。

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ダストに囲まれた変光星

恒星とダスト
恒星とダストの想像図

誕生直後の状態から成熟した恒星への過渡期にある星の中には、不規則な変光を示すものがあります。今回そのような4つの星をターゲットに観測が行われ、変光の原因は星の周囲にあるダストだと確認されました。

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