WASP-4bの周期はやはり変化していた

ホットジュピター「WASP-4b」のトランジットの発生間隔が変化していることが確かめられました。ホットジュピターでこのような変化が見つかるのは稀です。

「WASP-4b」は2008年に発見されたホットジュピター(高温の木星型惑星)です。この惑星は木星の1.25倍の質量と1.36倍の半径を持ち、主恒星の手前を横切ることで光を遮る「トランジット」を1.338日周期で起こしています。

関連記事:系外惑星の観測方法#トランジット法

WASP-4bは2018年に系外惑星観測衛星「TESS」によって再観測されました。その時のトランジットの発生時刻は、それまでの研究から予想される時刻より約80秒早いものでした。これはWASP-4bにトランジット時刻変動(TTV)が起きている可能性を示しています。

TESSによるWASP-4bの観測の詳細:81秒早く現れたホットジュピター

“WASP-4bの周期はやはり変化していた” の続きを読む

TTV法で見つかった惑星ケプラー82f

4つの惑星が知られているケプラー82系に新たに地球の21倍の質量を持つ惑星が見つかりました。

TTVのイメージ

ドイツのゲオルク・アウグスト大学ゲッティンゲンに所属する J. Freudenthal 氏らの国際グループがarXivに投稿した研究(arXiv:1907.06534)は、NASAの「ケプラー」宇宙望遠鏡の観測で既に4つの系外惑星が見つかっている「ケプラー82系」に、第5の惑星を発見したことを伝えています。

“TTV法で見つかった惑星ケプラー82f” の続きを読む

TESSのデータから人工知能を用いて3つの惑星候補を発見

TESS衛星が記録した惑星トランジットの発生時刻を分析することで、これまで知られていなかった3つの惑星候補が見つかりました。研究には人工知能が補助的に用いられました。

TTVのイメージ

惑星が主恒星の手前を横切ることをトランジットといいます。トランジットに伴う恒星の減光を観測するトランジット法は、「ケプラー」宇宙望遠鏡・「TESS」衛星や地上の複数の系外惑星サーベイで用いられ、大きな成果を挙げています。

関連記事:系外惑星の観測方法#トランジット法

通常、トランジットは等間隔で起きますが、1つの恒星の周りに複数の惑星がある場合、トランジットの発生時刻が半周期的に変動することがあります。この「トランジット時刻変動(TTV)」を調べれば、トランジットを起こさない軌道にある未知の惑星を見つけることができます。

“TESSのデータから人工知能を用いて3つの惑星候補を発見” の続きを読む

81秒早く現れたホットジュピター

近点移動

NASAの系外惑星観測衛星「TESS」の観測によって、ホットジュピター「WASP-4b」のトランジットの間隔が短くなっていることが分かりました。その原因は現時点では不明です。

“81秒早く現れたホットジュピター” の続きを読む

スピッツァーが切り拓く長周期トランジット惑星の研究

スピッツァー宇宙望遠鏡が、木星に似た低温の系外惑星「ケプラー167e」のトランジット(惑星が恒星の手前を横切る現象)を観測しました。これにより今後ケプラー167eのトランジットを確実に観測できるようになりました。

“スピッツァーが切り拓く長周期トランジット惑星の研究” の続きを読む

系外惑星発見 ケプラー411dとケプラー411e

すでに2つの惑星が知られていたケプラー411系に、新たに2つの惑星が確認されました。

中国科学院のSun Lei-Lei氏らが2月26日にarXivに投稿した研究では、これまで確認されていなかった「ケプラー411d」を惑星と確かめたほか、間接的な手法によって新しく惑星「ケプラー411e」を見つけたとしています。

“系外惑星発見 ケプラー411dとケプラー411e” の続きを読む

TESSが軌道共鳴にある2つの木星型惑星を発見

TESSが恒星「TOI-216」に2つの太陽系外惑星を見つけました。2つの天体はそれぞれ17.09日と34.56日周期で公転する木星型惑星(巨大ガス惑星)です。

“TESSが軌道共鳴にある2つの木星型惑星を発見” の続きを読む

ケプラー410Abの見えない隣人

ケプラー宇宙望遠鏡が発見した太陽系外惑星「ケプラー410Ab」には、トランジット時刻変動 (TTV) という現象が見つかっています。

従来、このTTVは「ケプラー410Ab」の主星に未発見の恒星の伴星が存在することを示しているのではないかという説がありましたが、観測によって否定されました。

“ケプラー410Abの見えない隣人” の続きを読む

観測方法が原因? 惑星系ケプラー9の謎が検証される

近年、太陽系外惑星の観測にTTV法と呼ばれる手法が用いられ始めています。しかしTTV法で推定した惑星の質量が、他の方法で推定した質量と食い違うケースが問題となっています。

この度イタリア・パドバ大学の L. Borsato氏らのチームがarXivで公表した研究は、TTV法で観測されてきた「ケプラー9」系を他の方法で観測し、食い違いの有無とその原因を検証したものです。

過去の研究で「ケプラー9」ではTTV法と他の観測法で惑星質量の推定が食い違うことが問題となっていました。

Borsato氏らの観測の結果、TTV法以外の観測法であってもTTV法と同様の結果が得られることが分かりました。これは「ケプラー9」系の惑星質量の食い違いは、観測方法の問題ではないことを示しています。

以下は詳細な解説です(約2500文字)

“観測方法が原因? 惑星系ケプラー9の謎が検証される” の続きを読む