※「TIGRE」望遠鏡とは

TIGRE(Telescopio Internacional de Guanajuato, Robótico-Espectroscópico)とは、メキシコのラ・ルス天文台に設置されている口径1.2mの可視光・近赤外線天体望遠鏡です。この望遠鏡は21世紀に入って各地で建造が進んでいる「ロボット望遠鏡」(ネットワークを通じた遠隔観測を行う望遠鏡)の1つです。

TIGREが備える観測装置は「HEROS」分光器のみです。主な用途として、X線源のフォローアップ観測・恒星の自転や活動周期の研究・低質量の伴星の発見などがあります。

歴史

この望遠鏡は当初「HRT」(Hamburg Robitic Telescope)としてドイツで建造され、2005年に同国のハンブルク天文台で運用を開始しました。

2008年、ハンブルク大学とメキシコのグアナフアト大学との間で、HRTをメキシコのラ・ルス天文台に移設する協定が結ばれました。

2012年にハンブルク天文台での運用は終了し、移設作業を経て2013年4月にラ・ルス天文台で「TIGRE」として運用を再開しました。

HEROS

HEROSはエシェル分光器と呼ばれるタイプの分光器で、高い波長分解能で天体のスペクトル(波長ごとの光の強さ)を記録できます。観測可能な波長は、380~560および580~880ナノメートルです。

この装置は、1990年代にドイツのケーニッヒシュトゥール天文台で、望遠鏡に容易に着脱できる高性能分光器として開発されたものです。TIGRE (HRT) に設置される前は、ESO 0.5m望遠鏡やドイツ0.9m望遠鏡(いずれもチリ・ラシヤ天文台、現在は退役)などの複数の中・小型望遠鏡で使用されていました。

外部リンク

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カテゴリー:観測装置

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