※「UCLES」分光器とは

UCLES (University College London Echelle Spectrograph) とは、1998年から2018年までオーストラリア・サイディングスプリング天文台の「アングロ・オーストラリアン望遠鏡」(AAT, 口径3.9m)に設置れていた観測装置です。開発はイギリスのユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのグループによって行われました。

この装置は星の光を波長ごとに分解して記録する「分光器」で、特に高い分解能を得ることができる「エシェル分光器」と呼ばれるタイプの装置です。

UCLESはAATが備える装置の中でも利用頻度が高く、系外惑星の研究(視線速度法)・恒星の組成の研究・星震の研究に用いられてきました。

運用期間中にこの装置に加えられた最も大きなアップグレードは、「CYCLOPS2」と呼ばれる接続装置の導入です。当初UCLESは複数のミラーを用いて望遠鏡の焦点面から装置に光を導く方式でしたが、2012年に導入されたCYCLOPS2によって近代的な光ファイバーによる接続が可能になりました。

UCLESは2018年に次世代の「Veloce」分光器に置き換わる形で運用を終了しました。

参考文献

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更新履歴

  • 2019/5/3 – 作成
  • 2019/7/12 – 記事タイトル変更・関連記事修正など

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