珍しい超短周期のホットジュピターNGTS-6b

次世代トランジットサーベイ(NGTS)によって新たにホットジュピターの「NGTS-6b」が発見されました。この星は1日未満で恒星の周りを一周する超短周期惑星で、なおかつ木星型惑星(巨大ガス惑星)であるという点で珍しい存在です。

惑星の発見はチリ大学に所属する Jose I. Vines 氏らの研究グループがarXivに投稿したプレプリント(arXiv:1904.07997)で伝えられました。


NGTSはチリのパラナル天文台にある自動化された専用の望遠鏡群(口径20cm×12台)を用いてトランジット法で系外惑星を探しているプロジェクトです。

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NGTS-6bはNGTSの観測記録から「惑星候補」として検出された後、以下の観測で惑星と確認されました。

  • 南アフリカ天文台・1mエリザベス望遠鏡
  • 系外惑星観測衛星「TESS」
  • チリ・ラ・シヤ天文台・MPG/ESO 2.2m望遠鏡・FEROS分光器
  • チリ・ラ・シヤ天文台・1.2mオイラー望遠鏡・CORALIE分光器

惑星系

NGTS-6bは太陽の79%の質量と65%のサイズ(半径)をもつ恒星「NGTS-6」の周りを公転しています。惑星の軌道半径は0.017天文単位(=地球と太陽の距離の0.017倍)と小さく、軌道を一周するのに21.2時間しかかかりません。

惑星の質量と半径はともに木星の1.3倍と考えられていますが、半径はやや大きな不確かさがあります。約0.8g/cm3という低い平均密度はこの惑星が木星型惑星(巨大ガス惑星)であることを示しています。


公転周期数日以上の惑星は数多く知られていますが、公転周期が24時間未満の「超短周期惑星」(USP)となると頻度が急減します。特に超短周期かつ木星型の惑星は非常にまれで、この種の天体としてNGTS-6bは7個目の発見になります。

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Vines氏らの研究は2019年4月16日にarXivに投稿され、18日に公開されました。

参考文献

  • Vines, J. I., et al., 2019, “NGTS-6b: An Ultra Hot-Jupiter Orbiting a Metal-rich star”, arXiv:1904.07997v1.

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